不動産売却相談室

新潟県の南西部・日本海側に位置する上越市は、山と海に囲まれた魅力あふれる街です。桜の名所である高田城址公園や、日本海に生息する生きものが見られる上越市立水族博物館うみがたりなど、自然を楽しめる観光スポットもあります。戦国時代の武将・上杉謙信ゆかりの地としても有名で、大正15年から続く謙信公祭には毎年多くの観光客が訪れます。東京からは北陸新幹線で約2時間と、都心からのアクセスが良いところも魅力です。

今回の記事では、上越エリアで不動産売却の豊富な実績を持つ越後ホームズが、自然豊かな上越市の不動産取引に関する最新情報をお届けします。

上越市内全域で地価が下落しているが、比較的安定したエリアも

国土交通省が発表した2023年土地価格相場によると、最新基準地価は平均1万9144円/㎡。坪単価では平均6万3288円/坪で、前年からの変動率は-1.78％。上越市内全域で土地価格は下落傾向にあり、その中でも高田駅周辺の下落幅が大きくなっていることが分かります。

上越市の駅地価ランキングでは、2022年の調査では市内1位だった「高田駅」エリアですが、2024年公示地価平均3万6220円/㎡に下がり、その変動率は-2.32%で2位に下落。3万6320円/㎡の「春日山駅」エリアが市内1位となりました。 春日山駅は、近隣に上越市役所第一庁舎や上越市総合体育館、上越文化会館など、市民生活を支える施設があります。さらに、関川を越えれば上越ICがあり車の移動にも便利なエリアです。 春日山駅も変動率は-0.27%と公示地価平均が下がってはいますが、上越市内全域で見るとその下落率は低いです。

また、駅地価ランキングで5位につけている「上越妙高駅」は、他の駅地価が変動率-2%前後な中で-0.24%と低い下落率。直近5年間の公示地価平均で見ても、「高田駅」エリアは変動率が毎年-2%以上に対し、「上越妙高駅」エリアは毎年-1%未満に抑えています。 上越妙高駅は、北陸新幹線と、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの2路線が乗り入れる駅です。北陸新幹線の開通に合わせて新築され都心へのアクセスも良いことから、上越市の中では変動率が低く、地価が比較的安定していると考えられます。

出典：土地代データ

新潟県上越市の不動産取引傾向をご案内します

春日山駅や上越妙高駅など、公示地価の下落幅が比較的小さいエリアも見受けられますが、地価衰退の勢いは上越市内全域で加速傾向にあり、駅地価ランキングではほとんどの駅の変動率が-2~3%の減少。上越市全体の公示地価、基準地価の総平均を見ても、1998年以降26年連続で下落しています。

上越バイパス沿いの地価は上昇傾向

車の利用が多い上越市では、大きな道沿いに商業施設が出店しています。そのため、上越IC付近から上越バイパス沿いと国道8号と交わるエリアの地点公示地価が上昇しています（対象地点：下門前741番10外、大字上源入字野畔297番6）。上越市全体としては地価価格が減少傾向ですが、需要の高いエリアでは上昇傾向にあるため、土地・不動産売却の狙い目と考えられます。

また、上越市では地域の再開発やインフラ整備、大型店舗の誘致が行われており、特定のエリアで不動産価値が上昇する可能性があります。これらの動向を踏まえた売却戦略を立てることが、今後の不動産売却において重要となるでしょう。

低金利の今のうちに不動産を売るのが賢明

気になるのは、今後の土地価格の変動。日本銀行による「異次元緩和」の影響から、2022年以降金利の上昇が始まっています。賃上げが実現しない中、不動産購入のハードルが上がれば、マイホームに手が届かない人も増加すると予想できます。さらに、国立社会保障・人口問題研究所が2023年12月に発表した市町村別の2050年の推計人口によると、上越市は2020年比32.1％減の12万7600人にまで落ち込む見通しを示しました。

土地価格は下がっているのに金利が上がり、買い手が減少していく…。そんな傾向を考慮すると、不動産を売るのであれば低金利かつ、買い手となる人口が多いと予想できる今のうちが得策といえるでしょう。また、不動産を買うのであれば土地価格の下落を待つよりも低金利の今が買い時です。

参考：上越タイムス電子版

自然豊かな新潟県上越市は暮らしやすさが自慢

上越市の人口規模はおよそ18万人で、新潟県内では新潟市、長岡市に次ぐ3番目に人口が多い街です。海・山・川と自然に囲まれる上越市では、四季折々の美しい自然が魅力です。

住みやすさも、観光も。どちらも叶える上越市

上越市では、2018年度から高田地区において「まちなか居住推進事業」をスタートしています。この事業は、「これからも住み続けたい」「新たに住んでみたい」「また訪れたい」と思う人が自然に集まるまちを目指す新たなまちづくりの取り組みです。具体的には、空き家の活用支援やリフォーム資金の補助等を行っています。

観光の面では、春は日本三大夜桜の一つに数えられる高田城址公園の桜が有名です。暑くなったら海水浴場で夏を満喫。秋には「日本の棚田百選」にも選定されたことのある「蓮野の棚田」で稲穂を眺め、冬にはスキーを楽しむ。四季折々の自然を楽しめるところが大きな魅力です。 また、上越市の直江津港からは、2024年7月に世界遺産登録された佐渡金山のある佐渡島へ向かうことができます。上越からフェリーに乗って佐渡まで足を伸ばす。そんな旅を楽しむのはいかがでしょうか？

参考：上越市 まちなか居住推進事業
参考：上越市 佐渡島と上越を結ぶ航路

豊かな自然から生まれた食文化も魅力

上越市は日本酒の生産地としても知られており、豊富な米と清らかな水が美味しい酒を育んでいます。市内には12の酒蔵があり、それぞれが個性豊かな地酒を提供しています。たとえば、越の三梅に並べられる「雪中梅」や、令和4酒造年度 越後流酒造技術選手権大会で新潟県知事賞を受賞した「越路乃紅梅」は、上越市の酒蔵が作る日本酒です。また、酒蔵巡りは観光の一環としても人気があります。これらの地酒は、上越市の郷土料理との相性も抜群で、地元の食材を使った料理と一緒に楽しむことで、その風味を最大限に味わうことができます。

また、日本海に面する上越市では、四季折々の新鮮な海の幸が楽しめます。冬の味覚「ズワイガニ」 や「甘エビ」は、旬の時期になると魚市場やスーパーに並びます。季節ごとに新鮮な海の幸がいただけるのも魅力です。

参考：新潟県酒造組合　令和４酒造年度越後流酒造技術選手権大会結果発表

移住希望者も増えている上越市

上越市は、北陸新幹線を利用すれば東京まで約2時間で移動できるアクセスが良さも特徴のひとつ。移住者向けの支援も充実しており、最近では移住希望者も増えているようです。

上越市は、東京圏から上越市への移住を支援するための「移住・就業支援金」制度を2019年度から設けています。支援金の利用者は2023年度は31件に上り、2022年度の18件、2021年度の12件から大きく増加しました。 支援対象者は、一定期間、東京23区に在住、または通勤していた人で、上越市へ転入して一定の要件を満たす就職・起業等をした人。2人以上の世帯に100万円、単身世帯には60万円の支援金が送られます。 さらに、新築または中古住宅を購入する人を支援するため、「移住定住応援住宅取得費補助金」も設けています。条件を満たせば、新築・建売住宅の購入で40万円、中古住宅の購入で20万円の補助金を受け取ることができます。

移住前の検討段階でも、　新潟県外に在住し、上越市へ移住を考えている人向けに「あなただけの移住体験（上越市移住体験ツアー）」という体験ツアーを提供しています。ご希望に合わせて、「地域案内」「農村体験」「雪国体験」ができます。実際に地域に赴き、生活を実体験することで、その土地の魅力を知り、不安を解消しやすくなります。交通費や宿泊費、食費等は参加者の負担ですが、要件を満たし、事前申請することで利用できるツアー滞在費補助制度もあるので、体験ツアーの参加を検討している方はぜひご活用ください。

これらの取り組みによって、移住者を受け入れる体制を整えています。

参考：上越市 移住支援制度
参考：補助金・交付金の交付状況の公表
参考：NHK 新潟NEWS WEB
参考：上越市 あなただけの移住体験（上越市移住体験ツアー）

新潟で不動産売却を考えるなら越後ホームズに相談を

今回は、自然に囲まれ、歴史・文化あふれる上越市の不動産取引傾向をお届けしました。

アクセス抜群の交通網に加え、行政による暮らしやすい街に向けた施策、移住者向け支援が充実しており、移住希望者が増加しているエリアです。上越市に注目が高まっている今こそ、お持ちの不動産を次の世代へ引き継ぐのも良いかもしれません。

私たち越後ホームズでは、上越市・糸魚川市・妙高市の不動産売却を手がける「上越不動産売却センター」を運営しています。不動産買取15年以上の経験と豊富な実績を持ち、エリアの特性を理解したスタッフが、お客様のご要望に合った提案をさせていただきます。

土地の活用方法に悩んでいる方や不動産売却を検討している方は、お気軽にご相談ください。

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