不動産売却相談室

新潟県の真ん中に位置する燕市と三条市。「ものづくりの街」として栄えてきた2つのエリアは合わせて「燕三条」と呼ばれ、金属加工産業が盛んに行われています。

今回は、年間600件以上の不動産取引を取り扱っている越後ホームズが、観光・移住の面でも注目されている燕市・三条市の不動産取引に関する最新情報をお届けします。

燕市・三条市の不動産売却は地価が高い今のうちに

国土交通省が発表した2024年の土地価格相場によると、燕市の最新基準地価は平均3万8,425円/㎡、坪単価では平均12万7,024円/坪。前年からの変動率は、-0.97％と下落傾向になっています。

一方の三条市は、最新基準地価が平均3万4,366円/ ㎡、坪単価は平均11万3,608円/坪。前年からの変動率は-1.92％と、こちらも下落傾向です。

しかし、市町村別地価ランキングでは新潟市、長岡市に続き、3位燕市、5位三条市という結果になっており、県内30市町村の中では人気の高さが伺えます。

県内全域に広がる基準地価下落の波、深刻な人口減少、農地の宅地化は燕市・三条市にも当てはまり、その影響はしばらく続くと予想されます。

2024年3月に行われた日本銀行の金融政策決定会合では、マイナス金利の解除が決定しました。その影響で住宅ローンの金利が上昇傾向にあるものの、まだまだ本格的な上昇とは言えません。「低金利で地価が高いうちに家を売りたい」とお考えの場合は、早めに不動産売却の準備を進めることをおすすめします。

新潟県燕市の不動産取引傾向をご案内します

続いて、各市の不動産取引の状況を詳しく見ていきましょう。

燕市といえば、ノーベル賞の晩餐会でも使用されるほど世界的に評価されている金属製品の産地です。

市内にはステンレス製品の加工業者が数多く集まり、カトラリーを中心とした金属製洋食器においては日本国内生産シェアの90％以上を誇ります。最近では、TVドラマ『下町ロケット』のロケ地になったことでも有名。ものづくりの現場を見学・体験できるイベント「燕三条 工場の祭典」も県央エリアならではの魅力的な取り組みです。また、「新潟5大ラーメン」の一つ、燕背脂ラーメン発祥の地としても知られています。

そんな魅力いっぱいの燕市ですが、基準地価の坪単価平均はアベノミクス以降の10年間で1万円以上下落しました。また、2022年から2023年の公示地価については、住宅地は前年比で0.5%のマイナス、商業地も1.19%のマイナスとなっています。

燕市エリアでは国道沿い・JR燕三条駅周辺は安定傾向

燕市全域で地価は下落していますが、そのなかでも特に大きく下落傾向にあるのが吉田駅や燕駅周辺の商業地。反対に、国道116号、289号沿いでは下落率が低く、特に上越新幹線が通るJR燕三条駅の周辺は安定しています。

道路の狭い住宅地や農地の多い郊外で地価相場を割るほどの下落が目立つこと、そして、人口減少が進むことを考慮すると、今後さらに買い手がつきにくいエリアが増えていきそうです。 

燕市エリアの駅地価ランキングを詳しく見ると、最も高価格だったのは燕三条駅（10万8,000円/㎡）、最も低価格なのは西燕駅（2万850円/㎡）という結果でした。

燕三条駅は、燕市と三条市の中間に位置する交通の要所であり、JR東日本の上越新幹線が停車する駅です。駅自体は三条市内にありますが、燕市との境界に非常に近く、両市の中心からほぼ等距離に位置しています。そのため、燕三条駅は両市民にとって極めて重要な交通拠点となっています。

出典：土地代データ

新潟県三条市の不動産取引傾向をご案内します

今なお、江戸時代から続く鍛冶技術の伝統が残る三条市。包丁や作業工具といった金属加工産業を中心に、独自性の高い文化が根付いています。東京から上越新幹線でおよそ2時間、北陸自動車道も通っていて、アクセスがいい点も魅力です。最近では、三条市のものづくりに魅了されて移住してくる若手クリエイターも少なくありません。

自然豊かな市内各地には、「CAPTAIN STAG（キャプテンスタッグ）」や「Snow Peak（スノーピーク）」といったアウトドアメーカーの本社が点在し、アウトドアギアの聖地と呼ばれる一面も持ち合わせています。

三条市長による子育て支援強化でファミリー層が注目

さまざまな魅力を紹介しましたが、三条市内でも全域で地価が下落しているのが実情です。特に三条駅、北三条駅、東三条駅周辺の中心部では大きな下落が目立ちます。国道沿いの大型店に人々が集中し、元々地域の暮らしを支えていたエリアの衰退が止まらないという現状は気になるところです。

しかし、三条市といえば30代の市長による子育て支援が充実している点も特徴。子育て支援や施設の整備など、ファミリーが暮らしやすい環境づくりが積極的に進められ、若い世代にとってはカルチャー・アウトドア・子育てといった魅力が豊富な街でもあります。

そんな三条市エリアを圏内とする駅の駅地価ランキングでは、最も高価格なのは燕三条駅（10万8,000円/㎡）、最も低価格なのは帯織駅（1万3,000円/㎡）となりました。

出典：土地代データ

新潟県燕市・三条市の不動産売却は越後ホームズに相談を

今回は新潟県の県央エリア、燕市・三条市の不動産取引傾向をお届けしました。

燕市と三条市は、新潟県内の地価ランキングでも上位に選ばれる魅力的なものづくりの街です。活用されていない不動産や土地をお持ちの方は、次の世代へ引き継いでみてはいかがでしょうか？

新潟市を中心に新潟県内の不動産売買を行っている越後ホームズでは、不動産買取15年以上の経験と豊富な実績をもとに幅広いお悩みを解決に導いています。土地の活用方法に悩んでいる方や不動産売却を検討している方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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